レ・マイヨMで自転車関連メーカー巡礼 - 南大阪

待ってました! 快晴の大阪!!
2008年2月10日 「自転車関連メーカー巡礼サイクリング - 南大阪」 決行

そう、以前の日記に書いた妄想を実現しようと、休日に晴れるのを待っていたのでした。 前日の大雪で中止になるかもしれないと心配していましたが、若干雪が残ってはいるものの、走行には全く問題ない程度でした。
でもよく考えると、こんなことは普通、学生が考えるような企画じゃないのか??などと思いましたが、少年の心を持ち続けようと、決行するに至りました。


さて、やると決まったら目標&ルート設定を実施しないと・・・
と思ったのですが、根が適当でズボラで根性無しな性格なので、妄想したルートから、あまりにも南にありすぎるスポーク製造会社「あさひ」と「星」はパスすることに。 この2つを入れると30kmはキョリ伸びるのは確実です。 その他の南大阪のメーカーを巡礼することに決定し、以下の順番で詣ることにしました。こんな時にGPSがあれば楽なのですが、とりあえず周辺地図だけをプリントアウトしておきました。
 1.株式会社興和製作所(KOWA) - 大阪市住吉区南住吉3丁目6番20号
 2.株式会社シマノ - 大阪府堺市堺区老松町3丁77番地
 3.東洋フレーム株式会社 - 大阪府柏原市円明町1000番80号
 4.パナソニック サイクルテック株式会社 - 大阪府柏原市片山町13番13号
 5.株式会社キャットアイ - 大阪市東住吉区桑津2丁目8番25号
これくらいピックアップすれば、皆さんがご存知のメーカーもあるんじゃないでしょうか?
それぞれの場所は近くまで行ったことがあるので、全く心配することが無いと自信満々で出発準備完了。 そうそう、出発前に食事を忘れてはいけません。 おにぎり1個、総菜パン1つ、パスタ1人分、ウーロン茶700mlを摂取しました。冬場は汗が出にくいので、これで4時間ほどは自転車で活動できます。

あ、ちなみに最初に言っておくと、今回のルートは迷いに迷って、70km + 数km のキョリを走ることになっちゃいました(笑)


さあ、出発です。 まずは一番近い興和製作所
僕は大阪市内の御堂筋よりも西は地理に詳しいので、この辺りは適当に流しながらでも余裕でたどり着きます。 ちょこちょこっと流せば、到着し、記念撮影。

KOWAブランドのフロントサスペンションを作ってるところなんですが、普通の町工場のような感じでした。


ここから大阪市堺市への移動となります。 日本一汚い河川に認定されている(最近は改善された?)「大和川」を南方向に通過し、堺市内へ。
堺市に入ると突如自動車の交通量が激増します。 大阪市内では車がほとんど通らないくらいの広さの道でも、堺市ではバンバン通ります。 大阪は南に行くほど車社会になってるんですねぇ。昔は「和泉ナンバーには気をつけろ!」なんて言われてましたが、最近はどうなんでしょうか・・・ちなみに大阪市内よりも堺市内の方が運転の荒い方が多いです。
そんな恐ろしい地帯を走る自動車に気をつけながら、ドンドン南方向に進んでいきます。 南方向と言っても、僕は自転車に乗るときは携帯もGPSも方位磁石も持たずに、行き当たりばったりのサイクリングをするのが好きなので、太陽の方向だけをたよりしています。
そして気がつきました・・・
 「ここはどこだ??」
堺市でも有名な場所(主に駅があるところ)の地名は分かるものの、細かい町名までは知らないことに気付きました。 「これはまずい」と思いながら、とりあえず南にドンドン進むと浜寺という地名が・・・ 「おお、浜寺! これは阪堺線(=チンチン電車路面電車)の終着駅のあるところじゃないか! ちょっと南に行き過ぎたな」などと適当に思いながら軌道修正。 若干北に戻り、再度辺りをうろうろすると、出発前に印刷した地図の範囲内に入っていることが判明!! よしシマノ大本尊まではもうすぐだ!!と意気揚々と工業地帯に突入していきました。

まず目についたのが、シマノの駐車場。

おお!さすがシマノ! 駐車場内に激坂が設置されていました。 きっとここで登坂のテスト走行をされていらっしゃるのでしょう・・・冗談です。


シマノの敷地は結構広くて、どれが本社ビルなのか分かりませんでした。 この広さだと多分工場も併設されていそうな感じです。 裏手(と勝手に予想)にまわると「SHIMANO」のロゴが入ったトラックが大量に待機していました。 ほ〜。 こんなトラックがあったんだ・・・写真は撮りませんでした。
とりあえずロゴが目立ったビルを撮影! 窓が無いので多分工場だと思うのですが。

恐らく本社ビル入り口は敷地の奥にあると思うのですが、監視カメラも設置されていて、ただの1ユーザーが入り込むわけにも行かないので、入り口と思しきところに設置されていた案内板と一緒に記念撮影をしました。 ガラスで出来ているようなので、衝撃を与えないように慎重にレ・マイヨMを立てかけてパチリ。

大学の頃に友人と一緒にシマノに行こうと言っていたのですが、そのままその話は流れてしまいましたが、十数年ぶりに実際に訪れてみて感慨深いです。



と、感慨に浸ってばかりもいられません。 まだ自転車メーカー2社目です。
続く「東洋フレーム」がある柏原市は、堺市から見て、かなり東にあります。 ルート的には、
 ・堺市大阪市→八尾市→柏原市
 ・堺市松原市藤井寺市柏原市
の2つが存在しているのですが、僕的には一つ目のルートが南河内サイクリングロードに行くまでの道を利用できるのでそちらを選択したつもりだったのですが・・・
堺市大阪市に戻る際に正直に真北に向かえば良いものの、ピンポイントで大和川に掛かるとある橋を目指してしまい、またもや自分自身が行方不明になりました。 だんだん自分の適当さ加減に腹が立ってきましたが、「わけが分からなくなれば太陽の方向」という僕の唯一のサバイバル術だけで何とか大和川まで到着!!
そこからサイクリングロードの入り口まで続くサイクリングロードっぽい所をひたすら東に疾走。 この辺りは僕の(そして皆の)定番コースなのでキョリはあるものの余裕でこなし、そしてサイクリングロードの石川沿いへ! 石川に架かる橋で自転車乗りの中で有名なのは「石川サイクリング橋」という自転車・歩行者専用の橋ですが、実は自動車が走れないヘンテコな橋がもう一つありまして、それがこれです。

吊り橋のような、そうでないような。 道路の厚さを見て頂くと分かると思いますが、これでは自動車が渡れないのは当たり前です。 でも原チャリは走行してます。
で、この珍しい橋を僕も初めて渡り、柏原市に入りました。 ※本当は大和川沿いは、市の境界線が複雑になっているので、一旦柏原市に入ったり藤井寺市に入ったりしてますが。


この名も知らない橋を渡ると、印刷してきた地図の中に入るので、そのまま東洋フレームへGo! って余裕の気分でしばらく進むと、いきなり激坂のオンパレードに見舞われます。多分生駒山の一番南端の部分がこの辺りに食い込んでいるのでしょう。 懸命な(=ヘタレな)僕は坂を避けながら進みます。 この辺りは大阪府内にも関わらず、かなり田舎です。 といっても、僕の田舎よりは田舎ではありませんが。 自動車もメインの道路以外は閑散としています。
そして行き着いたのがここ。

おお、ここがかの有名な東洋フレームですかぁ。 すいません、本体の社屋がどれか分からなかったので看板だけです。 でもこの辺りの建物は見た感じは本当に町工場みたいです。 最初に行った興和製作所もそうですが、やっぱ大阪はスゴいと思いました。



さて、次は同じ柏原市内の「パナソニック・サイクルテック」です。 僕のレ・マイヨMを作っているメーカーの本社です。
「君を作った会社に行くんだよ」
などと心の中でレ・マイヨMに話しかけたなんてことはありませんが、今までのメーカーよりもちょっとウキウキした気持ちで出発しました。 実は「パナソニック・サイクルテック」は「東洋フレーム」と非常に近い位置にありまして、東洋フレームの所在地から真北に10分ほど自転車で走れば到着します。 なので、この行程で語るところはあまり無いのですが、簡単にパナソニック・サイクルテックに到着した後、「本当にここがパナソニック・サイクルテックなのか??」と思ってしまい、敷地の周りを一周して様子をうかがいました。 というのは、社屋の外に大きく
 National
 Panasonic
 Bicycle
としか書かれてなかったためです。 サイクルテックなんて文字はどこにも見つかりません。
しばらくどうしようか考えながら敷地の周りをまわっていたのですが、よく見ると正門の奥まったところの塀に看板が埋め込まれていました。 近づいてみて見ると、確かにパナソニック・サイクルテックとあります。 早速写真を撮ろうとしたのですが、そこは正門・・・守衛さんが目を光らせていました(笑) 正門に自転車を立てかけたまま守衛さんのところに走っていき、写真を撮らせてもらえるようにお願いして、OKが出たので撮影。

この敷地は正面から見ると狭そうに見えるのですが、奥に細長くなっていて結構広かったです。 ここで職人さんの手によってチタンのOCMT2が製造されているんでしょうか?



よし! これで帰宅できるぞ! と思って再度大和川沿いのサイクリングロードへ戻ったのですが・・・ 忘れてました。 キャットアイ。 自転車についていることすら忘れている今日この頃(ライトはちゃんとつけてますよ) 存在感は無いけど頼もしい奴でした。
サイクリングロードを途中で降りて、大阪市内へ。 ここから大阪の3大ターミナル駅の一つ、天王寺の近辺まで行けばキャットアイに行き着けることは確実。 などと簡単に考えていたところ、実は大阪市内の東側は土地勘があまりなくて、いつも迷子になってしまうのですが、今日も当然ながら迷子になりました。 うろうろ北に向かいながら、たどり着いたのは鶴橋! なんで鶴橋やねん!! 天王寺から環状線2駅東側の駅に出てしまい、やっと気付くというこのありさま。 やっぱりGPSが欲しい・・・
鶴橋から南側に走り、もうどこがどこか分からない状況になってきまして、最後の最後でドツボにはまりました。 迷いすぎて発見した雪だるまを撮影しておきました。

鶴橋から軌道修正して1時間ほど経った頃、やっと地図上で自分のいる位置を発見! キャットアイは人通りの多い道沿いに建ってました。 自社ビルだったんですねぇ。 しかも結構大きい。 ライトとメーターでビルが建つとは、世界中の自転車乗りも物好きですなぁ。


ふぅ、やっとノルマは完了しました。ここから数キロは自宅へ帰る道なので、足取りも軽く・・・と言いたいところだったのですが、再度迷子に。 楽しかったですが、さんざんな一日でした。


走行距離:70km + 数km
所用時間:5時間30分
補給:ホットココア1缶


他のメーカーは、また別の日にチャレンジします。