GIOS PANTOとレ・マイヨの比較
このブログに来ていただいている方の検索キーワードに、GIOS PANTOが含まれていましたので、ちょっとレ・マイヨMとの比較表を作成しておこうと思います。
PANTO '08 | LES MAILLOTS M | 僕のレ・マイヨM | |
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外観 (アフィ) |
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ヘッドパーツ | TH-388 1" | TANGE ZST2LT ゼロスタック | 同左 |
ハンドルバー | GIOSオリジナル(380mm) | KALLOY AL-049 (420mm) | Dixna/J-Fit(400mm) |
ステム | GIOSオリジナル(80mm) | KALLOY AS-008 (100mm) | 同左 |
バーテープ | GIOSオリジナル | コルク入りテープ | SILVA |
B.B. | SHIMANO SM-FC4500 | TANGEカートリッジ | SHIMANO SM-FC5600 |
ブレーキ | SHIMANO BR-4500 | 不明 アルミデュアルピボット | 同左 |
クランク | SHIMANO FC-4500 (165mm) | SUGINO XD2 (165mm) | SHIMANO FC-4500 (170mm) |
チェーンリング | SHIMANO FC-4500 52/39t | SUGINO XD2 52/42t | SHIMANO DURA-ACE TT 56t SHIMANO FC-4500 42T |
チェーン | KMC HG-53 | KMC HG-50 | SHIMANO CN-HG73 |
Fディレイラー | SHIMANO FD-4500 F | SHIMANO FD-2200-B | SHIMANO FD-4500-B |
Rディレイラー | SHIMANO RD-4500-SS | SHIMANO RD-4400-SS | 同左 |
シフトレバー | SHIMANO ST-4500 | SHIMANO ST-3300 | SHIMANO ST-4500 |
フリーホイール | SHIMANO CS-HG53-9 12-23t | SHIMANO CS-HG50-8 12-25t | SHIMANO CS-6500 11-21t |
リム | Velocity Fusion 20H/24H | ALEX R390 32H/32H | 同左 |
Fハブ | Velocity 20H | Formula 32H | SHIMANO HB-6600 32H |
Rハブ | Velocity 24H | Formula 32H | SHIMANO FH-6600 32H |
タイヤ | K196 KONTENDER | MAXXIS HOLY ROLLER | SCHWALBE STELVIO |
サドル | GIOSオリジナル | VISCOUNT 2501 ロングワイド | Specialized PHENOM 130mm(白) |
シートポスト | GIOSオリジナル | KALLOY SP-243 | 不明 300mm |
ペダル | Wellgo LU-C16 | VP VP-519S | 同左 |
定価(税込み) | 134,400円 | 85,000円 | 本体+83,000円=168,000円 |
初めて改造した分の値段を計算してみたけど・・・こんなに掛かっているとは思ってもいなかったです。
それにしてもGIOS PANTOはレ・マイヨMより、よっぽど人気がありますねぇ。僕がレ・マイヨMの購入の一番最初のきっかけもGIOS PANTOですし、入荷がいつになるか分からないということで買うのをやめましたが、すぐに手に入るようであれば、即決で買っていたことでしょう。 GIOS PANTOのいいところは、やはりGIOSブルーと呼ばれる色の塗装と、クロモリフレームの細身の美しい直線にあると思っています。 あー、入荷さえしてくれていれば買ったのになー。 悔しいのでGIOS PANTO関連のブログとかは見に行かないようにしています。 買ってしまいそうだし。
と今までは思っていたのですが、よく考えるとレ・マイヨMの製造元であるパナソニック・サイクルテック社も、やろうと思えばクロモリダイヤモンドフレームの小径車は簡単に作れたでしょうし、では何故アルミの太いチューブでレ・マイヨMを作ったのでしょうか??
僕が思うに小径ロード車は、どちらかというと競技指向ではなく、非常に趣味性が高いもので、基本的に見た目+性能のバランスが良いものが好まれるのかなぁと考えています。 そういった考えはレ・マイヨMを開発された方にもあったと思います。
では、レ・マイヨMの製品コンセプトは何なのかと考えたところ、
「そこそこ走る(=性能)が、小径車の癖を全面に出す(=趣味性)」
ではないかと思っています。
そして商品として仕上げるために重要だったのが、
「そのコンセプトを実現できる最小の構成を持って安く市場に出し、皆に買ってもらう」
ではないかと。
GIOS PANTOの場合は、どちらかというと、趣味性の部分で「ロードのミニ版」というコンセプトで、かつ、なるべくロードに近づけようという努力がなされている印象を受けます。TIAGRAをメインコンポーネントとしていますし、価格面でも一般の方が手を出しにくいものに設定されているというところから、特にそのように感じます。
逆にレ・マイヨMの場合は、「俺は小径車として生きるぜ」というメッセージがあるような気がしていて、例えば価格の面でもなるべく安くして、気軽に乗れるようにする努力が見れたり、フレームをガチガチに仕上げて「小径車らしい乗り心地」、つまり路面の状況を全てドライバーに伝えるという、ある意味小径車の弱点とも言える「振動がダイレクトに伝わる」というところを、自身の売りとして仕上げているのではと感じるようになりました。
ま、僕一人で突っ走りすぎた考えだと思いますが。
でもGIOS PANTOとレ・マイヨMのフレームの違いは、それぞれの開発者と開発元の会社の考え方の違いであることは間違いないと思います。と、こんなことを考えてみると結構面白いものです。 何かの考えがあって、レ・マイヨMはあの形状をしているので、毛嫌いせず購入対象に入れてあげてください。